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日本、いにしえ
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京刃物

平安建都(794年)にともなって優秀な鍛冶師が奈良から移り住み、京刃物の歴史が始まりました。
伏見周辺の土、鳴滝の砥石、丹波の炭、山陰の砂鉄、さらに良質の水にも恵まれて、
京都は全国を代表する刃物の生産地となりました。
様々な工芸、料理、華道などの文化が花開いた京都において、
京刃物は主としてそうした専門的な用途に使われる道具として発展しました。
現在も各分野のプロからの特殊な要求に応えられる、すぐれた鍛冶師の技術がこうした文化を支えています。

京刃物の歴史

京刃物の歴史は、平安時代の初め、すぐれた鍛冶職人が奈良からうつり住んだときにはじまりました。
京都は近くの地域から質のよい天然の材料が集まりやすいため、全国を代表する刃物の生産地となりました。
京都は都であるという地の利に加え、出雲地方の砂鉄や玉鋼、伏見稲荷周辺の土、鳴滝の砥石、丹波地方の松炭、さらには良質の水などが容易に入手できるという刃物造りに適した条件を備えていたのです。

古墳時代

4世紀頃、刀剣が大陸から伝わってきました。

平安時代

平安京遷都によって、優秀な刀工が京都に移り住んできました。
三条宗近を筆頭に、吉家、五条兼永、国永など優れた刀工が出て、その技術を全国に伝えました。

鎌倉時代

時代の推移とともに、人々の日常生活に欠くことのできない刃物類も数多く造られるようになりました。
やがて、刀鍛冶、農鍛冶、刃物鍛冶と大きく三分され、さらに需要に応じて細かく専門化されていきます。

室町時代

京都は鍛冶の町として栄え、以後明治の初め頃まで、刃物の一大産地として全国に知られました。

 

刃物の分類

機能による分け方

利器:極力少ない加重で使う鋭利な刃物

(例)かみそり、包丁、木工かんな、鎌、外科用メス

尖刃器:突き刺したり、孔を穿つ道具類

(例)縫針、釣針、錐、銛

鈍器:大きな衝撃カを用いて使う刃物

(例)おの、まさかり、刀、たがね、くわ、槌

使い途による分け方

武具

(例)剣刀槍やじり

民具

(例)農業刃物、山林用刃物、漁業用刃物、大工道具、医療用刃物、料理用刃物

刃の構造による分け方

単一の刃をもつ刃物

(例)ナイフや切出小刀、のみ、なた、刀

複数の刃をもつ刃物

(例)のこぎり、鋏、おろしがね、三本ぐわ

 

京刃物の種類

現在、京刃物は、包丁、鋏、鋸、ナタ、鎌、竹ノ子堀り、彫刻刀など、日常で使われるものから専門職の道具まで、様々な種類のものが製作されています。
今日、全国の刃物産地の技術は、その大半が京都から伝わったといわれています。
また、京都の伝統産業である西陣織、扇子、竹工芸、木工芸、造園、建築、料理、畳、瓦そして華道などあらゆる分野において、刃物は陰の力としてその発展を支え、今日に至っています。
切れ味のよい京刃物は、京扇子では骨組みとなる竹を切るとき使われるなど、京都の伝統産業を支える縁の下の力持ちなのです。

 

製作工程

材料を金槌などで何度も叩き、形が出来たら焼いて、研いで仕上げます。
これらの作業すべてを一人の職人が手作業で行っています。
このようにして作られた刃物は、機械では真似できないほど質が高くて丈夫です。

1.素材

地金(鉄)にホウ砂をかけ、刃金(鋼)を乗せます。

2.つけ

炉の中で熱し、槌でたたき込んで、地金と刃金をつけます。

3.切断

タガネで、一つ分ずつに切ります。

4.火造り

炉で熱した素材を、小槌、向う槌で叩き、約3倍に打ち延ばしながら形を作ります。

5.焼きなまし

鍛造のときに生じる鋼内部の歪みを除くために、形作ったものを熱し、わら灰に入れて焼き戻します。

6.冷間鍛造

木槌でたたいて表面を付着した酸化鉄を取り除き、ならし槌で幅、長さ、厚みを整えながらよく鍛えます。

7.荒仕上げ

やすり等で整形し、銑で裏表の厚みを整えます。

8.焼き入れ

土、炭粉などを混合したものを塗り、赤熱させ、水につけて急冷します。

9.焼もどし

再び炉の中で熱し、今度は自然に冷却させて、ねばりを与えます。

10.歪みなおし

歪槌でたたいて歪をとります。

11.仕上げ

荒砥、中砥、仕上げ砥で研下ろし、刃付けをします。

 
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